ワーグナー：楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団ヤーロ・プロハスカ（バリトン：ハンス・ザックス）ヨーゼフ・グラインドル（バス：ファイト・ポーグナー）マックス・ローレンツ（テノール：ヴァルター・フォン・シュトルツィング）エーリッヒ・ツィンマーマン（テノール：ダーヴィット）マリア・ミュラー（ソプラノ：エヴァ）カルミラ・カラープ（メゾ・ソプラノ：マグダレーネ）ほか録音：1943年7月15日、バイロイト、実況録音東芝EMI（EMIクラシックス） TOCE-11314～7(4枚組)1999年発売1976年に日本でもLPで発売されたフルトヴェングラー指揮による1943年のバイロイト祝祭での「マイスタージンガー」公演のライヴ録音。この年のこの作品の公演は、計12回。7月15日、18日、21日、24日の4公演をフルトヴェングラーが指揮、他の公演をヘルマン・アーベントロートが指揮。演出はヴィーラント・ワーグナーが担当。録音は、第1幕第1～2場及び第3幕第4場の一部が欠落しています。当CDは、東芝EMIによる第2回目のCD発売によるもの。当CD発売時に「レコード芸術」誌に掲載された国土潤一氏の月評の抜粋は、次のとおり。「（略）第二次世界大戦下のバイロイト・ライヴということも一因であろうが、このCDの演奏が内包するロマンティシズムの濃厚さと、そこに漲る熱気は尋常ならざるものがある。馥郁たるロマンの香気は、ひょっとしたら、現代のドイツから失われつつあるものかもしれない、と思わせてしまうほどに、ここにたちこめているロマンティシズムは、まったく独自の密度と広がりを示している。（略）偉大なワーグナー演奏の歴史的記録であるこの《マイスタージンガー》だが、残念なのは、オリジナル・マスターテープに起因する音質の不良や音の欠落などがあることである。偉大な歴史的記録であるが、純粋に音楽自体を楽しむには、これらの“欠点”は、明らかに商品価値をいくぶん損ねている。《マイスタージンガー》の最初のディスクにはお推めし難いが、ワーグナー・ファン、ドイツ音楽ファン、フルトヴェングラー・ファン、歌唱史の研究者やマニアにとっては、この一組の持つ価値は絶大である。リマスタリングによって、音質もいくらか向上している。歌手陣のなかでも特に印象深いのは、ヴァルター役のマックス・ローレンツ。その若々しい輝きと力に満ちた歌唱は、今世紀のワーグナー歌唱の最高位にあるものである。グラインドルのポーグナーも立派な演唱である。」未開封。中身については保証しかねます。素人出品です。レターパックライト（370円）にて発送します。返品不可。仕事の合間での出品となりますので、連絡・発送等が遅くなる場合がありますが、ご容赦ください。