カブトチェアのご紹介です。カブトチェアはジャパニーズモダンの提唱者として数々の名作家具を生み出した剣持勇のデザインです。兜をイメージした形で、体を包み込んでくれる大胆なデザインで、洗練されたミッドセンチュリ－の美しい椅子です。当方は20年ほど前、中古家具店で出会い購入しました。店によると愛知県の有名信用金庫のラウンジで使用されていたものだそうです。当方同じものを４脚購入・所有していましたが、３脚は当オークションで売却済で、売却済の物には信用金庫の備品であることを示すシールが貼ってありました(本品は剥がれてなくなっています)。また天童木工のシール等は売却したものも含め貼ってありませんでしたが、有名信用金庫で採用されたもので、また中古家具店も『こんなものを作れるのは天童木工しかいない』と言っていました。今ではリプロダクト品というジャンルが有りますが、当時はまだなかったと思いますので、天童木工製で間違いないものと思いますが、少しでも疑問に思われる方は入札をお避け下さい。シェルはビニールレザー製、脚はアルミダイカスト製で回転はしますが高さ調整は出来ないタイプです。コンディションについては、先に売却したものは比較的状態が良かったのですが、本品については本来は脚部にアジャスターが付いているタイプのものですが(写真７枚目左)、この一脚分についてはアジャスターが無くなっており、代用品となるような市販品もないため(多分旧JIS規格ネジのため似たようなものがあっても付けられません)、そこで40年くらい前の天童木工のデスクチェアについていたキャスター(写真７枚目右)がちょうどネジサイズに合いましたので代用品として付けました。ですので元々1.5㎝位の高さのアジャスターが6.5㎝位の高さのキャスターに代わりましたので、使い勝手は良くなりましたが、座面の高さが約47㎝と少し高くなってしまいました。その他のコンディションとしては、ビニールレザーは鮮やかなオレンジ色が健在で、日焼けなどは見られずハリもありますが、長い間座面に硬いものを置いていたせいか、触ると凹んだ感じの箇所(大きさは直径でいうと1㎝位)が1箇所あります。この部分のビニールレザーは破れてはいませんが、ビニールレザーの厚みが少し薄くなっているように感じます(どのような理屈でそうなったかは不明です)。またその他に1㎝位の破れが1か所、5㎜以内位の破れ・裂け・はがれなどが6か所くらい見られます(写真8、9枚目)。以上コンディション的には良くないかもしれませんが、決してボロボロなものではありません。華やかさは失われていませんので、お部屋に置いていただければ雰囲気が明るくなること間違いなしです。※脚が付いたままですと200サイズを超えますので、座面と脚を写真10枚目のようにばらしてお送りします。 六角レンチが必要となりますが、おまけでお付けします。サイズ、重さ幅：約55cm奥行：約62cm高さ：約78cm座面高：約47cm重さ：約8.7キログラム